医療系課題の解決を通じて医療格差を無くす
当社が考える医療格差は、2つあります。一つは医療体制の偏在による地域格差です。都内と島嶼部を比較すれば自明ですが、人口の多い地域では医療関係者が集まりやすく、大学病院や基幹病院も存在するため、高度な医療が提供できます。一方で、人口が少ない地域はその逆で、例えば緊急事態で救急搬送に1時間以上要する地域もあります。既に医療資源が脆弱であるにもかかわらず、そのような地域は経営の不安定さから施設の閉鎖や廃業等が度々生じ、さらに状況を悪化させる負のスパイラルに陥っています。このスパイラルを断ち切るためには地域包括医療を充実させ、街の医療従事者に適材適所で活躍して頂くことが必要です。
もう一つの格差は、健康保険の被保険者の受益格差です。国の医療費は膨張を続けており、社会保障関連費は国家予算のほぼ半分に達しています。その影響で毎月の健康保険料は少しずつ値上がりしており、患者の窓口負担も制度改定の度に引き上げられています。この調子で健康保険制度が破綻する事態になれば、お金を有する一部の人のみが医療サービスを受け、それ以外の人は最低限の治療すら受けられない可能性があります。これを防ぐためには、人々の疾患予防の取り組みに加え、医療にかかる提供側のコスト削減が必要です。
当社では、これらの課題に取り組むため、クリニックや介護機関に対してコンサルティングを行う他、医療従事者のポテンシャル向上に貢献する教育資材の作成を行っています。
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